【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか
第9章 角名と一緒におにぎり宮へ
「いや、コイツな。高校の頃一回も彼女おったことないねん。
めちゃくちゃモテてたのに」
「へぇ~。モテてたんだ?」
「まぁ、それなりに?」
「なにそのドヤ顔!イライラする~!」
なんかこのドヤ顔、久しぶりに見た。
「でな?なんか好きな子おったんやって。
ちゃん知っとった?」
「へぇ!知らなかったな~!」
幼なじみの顔でニコニコと答える
「え、角名
まだその子のことが好きとかあるん?!」
「それはどうだろう」
「会ったりしよるの?」
ちょっと、緊張する。
なんて
答えるんだろう。
「会ってないよ」
たぶん、これが正解な答え。
だけど、なんだろう。
チクリ
私の存在を完全否定されたみたいな気がして
なんだかモヤモヤする。
なんなら、今日倫太郎が治くんに何か言うんじゃないかって
ヒヤヒヤしていた。
だけど、ちゃんとルールの中で行動している倫太郎が正しいんだけど
私は治くんの彼女なんだけど
私が知らない、高校生の頃の倫太郎が好きだった女の子は
倫太郎にとって、もう過去の人で、
今は会っていない人。
って治くんの中で認識されて。
いや、私にとってもそれが好都合なはずなんだけど。
それでも初めて。
倫太郎が高校生の頃から好きで、今も好きな女の子は
実は私なんだよって。
声に出して
誰かに言いたいと思ってしまった。