• テキストサイズ

【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか

第9章 角名と一緒におにぎり宮へ


「………あの~」



「はい?」





お持ち帰り待ち?のお客さんが、倫太郎に話しかける。





「あの、突然すみません。

角名選手、ですよね………?」



「あ、はい」



「あ。あっ、プライベートですよね?本当にすみません。

ただ私、角名選手のファンで。これからも応援しています……!」



「あ、ありがとうございます」



「お姉さん、角名今日初めて来てくれたんですよ!

ラッキーでしたね!」



「そうなんですね。ホント、突然すみませんでした」



「あ、いえ」





やりとりを眺めてていたけど、それだけ?


相変わらず愛想がないな。


握手でもしないの?って横から口を出す。





「えーっと、これからも応援よろしお願いします」





手を差し出す倫太郎に、お姉さんは動揺





「お姉さん、せっかくやし握手してもろとけば?!」



「えーっと、あの……」





おずおずと差し出される手を倫太郎が取って



お互いにお礼を言いながらぺこぺこし合う二人を

いいことしたな~なんて思いながら

ちょっとニコニコしたりして。



だって、好きな選手とかと握手できたら絶対に嬉しいよね?





「お待たせしました!

お姉さん、角名がいない時もまた来て下さいね!」



「あ、はい。もちろん。また来ます」





冗談を言う治くんに、お姉さんの表情が少し柔らかくなる。


商品を受け取ったお姉さんが、チラリとこちらを見るから

挨拶しなよ、って隣の倫太郎を小突く。





「えーっと、これからもおにぎり宮をお願いします?」



「あ、はい!あの、本当にありがとうございました。

これからも応援してます。………じゃあ」





最後までお礼を言いながら出て行くお姉さんを三人で見送った。
/ 186ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp