【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか
第23章 仙台で(倫太郎の彼女)
「木兎くんやんなぁ?
侑がお世話になってます~」
「ぼっくん世話してるの俺やで!」
「あんたが世話なんかできるわけないやろ。
あと倫太郎とは全然そういうんじゃないんよ?
この子らは弟みたいなもんやから」
へ?
「姉ちゃんは姉ちゃんやしな!」
「倫太郎が高校生の時、一人でこっちに来てたから、また
よく信介がご飯食べさせに連れてきてたんよ。
で、なんでかあんたら双子とか、あとギンも一緒に着いてきてたもんな?
でもあの時は賑やかで楽しかったなぁ」
いつか倫太郎が言っていた。
治くんや侑くん家もそうだし
そしてよく、キャプテンの北さんのお家でご飯をご馳走になってたって。
すごく美味しかったし
そして、楽しかったって。
倫太郎の彼女は実は彼女ではなく、
北さんのお姉さんだった。
だけど、付き合ってはいないけど
倫太郎は好意を寄せているかもしれない。
どうしても、そんな感じが拭えない。
「で、倫太郎の幼馴染ちゃんは名前何て言うん?」
「あ、遅くなってスミマセン。です」
「ちゃん!」
手を合わせて、わぁ!っとにっこり笑いながら名前を呼んでくれて
なんだろう。
本当に柔らかい人だ。
「ちなみにこちらのお姉さんは?」
「ちゃんの会社の先輩やで!」
「はじめまして。あおいです」
「はじめましてぇ。
なんか突然ごめんな?弟がこの子らが2年生の時の主将やったんよ?
で、弟今お米作ってて、毎年みんなに新米届けたり
あとはちゃんの彼氏の治のお店にもお米届けててな?」
「あぁ!私おにぎり宮大好きで
新米のおにぎり、本当に格別でした!
治くんからも "北さん" って聞いたことあります」
「ほんまに?それ信介に言ったら絶対喜ぶわぁ!」
なんだろう、不思議な人だなぁ。
人見知りとか縁がないんだろうなぁ。