第18章 1月5日

なんだろう？

あおいさんのこの感じ？





「どうかしたんですか？」



『あ、いや。実は今、倫太郎くん見かけて。

で、隣にいるのがちゃんかな？って思ってたから

電話きたのびっくりしちゃって』





別にいいけど、

自分でこの日に帰ろうと言ったくせに


女の子と会うために先に帰ったというのは面白くない。



私には治くんとのこと、なんかいろいろ言うくせに！



いや、いいんだけど。


別に！いいんだけど！





『てか倫太郎くん彼女できたの？』



「や、リンのセフレは把握してません（笑）」





最近はそれ自体どうかわかんないけど

倫太郎のセフレだけは把握してこなかった。



だって嫌じゃん（笑）



ただ、クリスマスに倫太郎からキスマ付けてって言ってきたから

最近はそこまでないのかな？って思ってた。





『セフレじゃなくって！彼女～！』



「え？」



『え？』





さっきまでケラケラ笑っていた私の声が一気に落ちたのが自分でもわかるから、あおいさんもアレ？って反応。





………え？





「や、彼女はわかんないです。

てかちなみになんで私だって思ったんですか？」



『顔は見えてないんだけど、なんか雰囲気が似てたから』



「………ちなみに私に似てたから、

彼女だって思ったんですか？」





は？彼女？


いや、意味わかんないんだけど。





『えーーー。なんだろ。なんか親しげっていうか』





外では基本、私とですら周りの視線を気にしてるはず。


特にお昼間なんてなおさら。



なのに、そんな風に見えるって。





「腕組んだりしてるんですか？」



『いや、そういうのじゃないんだけど』





……………。





手を繋いだり、腕を組んでたり。


そんな、恋人っぽいことをしていた方が全然マシだった。




だってそうじゃないのにそういう風に見えるって、

まぁまぁヤバくない？