【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか
第16章 クリスマスの夜
…………はぁ
治くんとの夜ご飯を終えて
もう少し一緒にいれないか?と少しだけ眉を下げる治くんに
明日からまた仕事だし、月末年末で忙しいからごめんね?と伝えると
快く?ではないと思うけど、
ちゃんといい感じでバイバイしてきた。
こういうところは、この短い期間での距離感はとてもいい。
まだお互い様子をみるような時期だから
私がやんわり "NO" と言えば
治くんがそれ以上追求してくることも、責められることもない。
…………はぁ
なんとなく、ため息。
【21時半ごろには帰れそう】と改めてきたメッセージを元に
どこに帰るのかは聞いていないけど
倫太郎の部屋で夕飯の準備中。
スマホが振動する。
あ、リンだ。
「もしもーし」
『ねぇ、どこいるの?』
キレ気味な声
は?
「え、家だけど」
『は?誰の?』
「リンの」
『………すぐ行く』
そのまま強制的に電話は切れて
一瞬止めていた手を再び動かし始める。
後ろでは「ご飯が炊けました」の音
タイミングばっちり。