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Smile Bouquet

第28章 大型魔獣と突然変異




ポルデ
「分かった。必ず貴方の役になってみせる。私を見てくれたレティシアさんと…皆さんの為に」


力強いポルデの言葉に全員の表情が和らいだ。


ノア
「ルーウェル」


ノアが呪文を唱えると彼の掌にはスマート端末が現れた。
それをポルデへと渡すが、行動が分からずポルデは首を傾げる


ノア
「それ、特別室の予備端末。何かあったらオレ等に連絡して」

ポルデ
「……ありがとう…ノアさん」

ノア
「良いって。その代わり頼むぞ」

ポルデ
「嗚呼」


それからノアがポルデに簡単に操作方法を教えていると、ソフィアから声が掛けられる


ソフィア
『司令官様、から…緊急連絡…が…皆さんへ…』

リアム
「緊急連絡?」

ソフィア
『はい…すぐに戻り、司令官室へ…向かってください』


ソフィアとの連絡を終えるとポルデと別れ、その緊急連絡を聞く為に特別室メンバーは急いだ。


司令官室前に到着するとソフィアとオリヴィアが4人を待っていた。全員が合流した所で司令官室へ入室する



メディ
「あぁ…任務中だったのに呼び出してすまなかったね」

レティシア
「いや…それで、緊急連絡って?」

メディ
「それが…マナの結晶が盗まれたんだ」

全員
「え…っ!?」

ノア
「そんな…だって、あんなに警備システムが強固なのに」

メディ
「そこなんだよ、ルグランくん」

ノア
「え…」

メディ
「私が作った警備システムだ。破れる筈がないんだ…私の傍にいた者でない限り」

レティシア
「……エドゥアル」


レティシアの呟いた名前に全員が反応する。
大型魔獣が何故、今活発化したのか…それは時が来たという事だろう。


レティシア
「元々、システムを突破しようと試みていて…やっとシステムを突破できる…その瞬間に大型魔獣を活発化させ、そっちに目を向けさせ盗む。そういう事なんだろ、きっと」

メディ
「嗚呼、恐らくその通りだろう。…彼の魔法と体術の腕は優秀だからね…警備を何とかするのも簡単だろう」

リアム
「なら、レティシア達は魔法を使っても回復しないって事ですか?」


リアムの問い掛けにメディは少し考えてから、彼へと視線を向ける



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