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Smile Bouquet

第27章 彼女の地雷




レティシア
「……ん…」


あれからどれくらい経ったのか。
レティシアはユリスのベッドに預けた腕を枕にして眠ってしまっていたようだ。
窓を染めるオレンジを見て、寝過ぎてしまった事を自覚する


─コンコン


ルシアン
「レティシア、開けるぞ」


ルシアンは入ってくるとベッドに寝転がるのではなく、腕だけを乗せている姿を見て小さく笑む


ルシアン
「寝てたのか」

レティシア
「ん、気付いたら」

ルシアン
「腹減ったって、あいつ等が五月蝿くてな」

レティシア
「そうか…なら、何か作る」

ルシアン
「じゃ手伝う」

レティシア
「ありがとう」


2人はユリスの部屋から出てリビングに戻りキッチンに入る


リアム
「飯って…え、レティシアが作んのか?魚の骨すら取るの面倒がるのに…」

レティシア
「なんだ不満なのか」

リアム
「いや、不満っつーか不安…」

ルシアン
「安心しろ、こいつはこう見えて美味い飯作るぞ」

リアム
(そういや、ユリスさんとルシアンさんに飯作ってたんだっけ)


彼女の過去の話を聞いた時にその事を言っていたのをリアムは思い出した。


レティシア
「おい、こう見えてって何だ、え?作ってやらんぞ」

リアム
「おおい、包丁振り回すな危ねーだろ!」


心外だとばかりにレティシアが持っていた包丁を振り回すと全員が慌てる。が、また思い出したリアムが声を上げる


リアム
「んなら、俺あれ食いたい」

レティシア
「何だ」

リアム
「ユリスさんが食ったって言う肉団子」

レティシア
「え…」

ルシアン
「ふっ…良いんじゃないか」


リアムの提案にレティシアは一瞬驚くもののルシアンの言葉に少し考え、そうだなと頷くのだった







リアム、ノア
「おお…!」

オリヴィア
「まぁ…」

ソフィア
「美味しそうです…!」


前はレティシアがユリスとルシアンの為に食事を作っていた為、ルシアンは以前の様に手伝うだけだが…2人がキッチンに立つ姿を会話しながら4人が見ていた。

ノアは可愛いな…と呟いたり写真を撮ったりしていた。リアムは思わず見惚れていた…そんな2人を見てオリヴィアは楽しんでいた。ソフィアは純粋に料理も出来るレティシアを尊敬の眼差しできらきらと眺めていた



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