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Smile Bouquet

第9章 刻まれた呪い




だがそれをエドゥアルが壁を作って防御する



エドゥアル
「いきなり酷いな」

レティシア
「てめぇがユリスを殺した様なもんだ」

エドゥアル
「…本当は誰が仕向けたか、そっちは分かってるんだろ?」

レティシア
「……っ…」


図星だった。
ユリスを殺した奴を送り込んだ本当の犯人を。
だが、エドゥアルをどうしても許せなかったのだ



レティシア
「でも、元はと言えば…エドゥアルが情報を流して、ユリスに擦り付けなかったらユリスは死ななくて済んだっ」

エドゥアル
「…本当に不安定だな、レティシア。……悪いが僕にお前の涙を拭ってやる資格は、今の所無さそうだ」

レティシア
「ずっとだ…!」

エドゥアル
「僕もここまできたら…計画を止める気はないんだ。……ゴズーラ」


レティシアに掌を向け呪文を唱えると、彼女の手首から肘までを黒い煙の様なものが纏う。
それを払おうと腕を振るも、取れずに徐々に彼女の肌に吸い込まれるように黒い煙が消える


レティシア
「何だ…これ…っ」


レティシアの腕を覆っていたのは花や文字、数字が複雑に絡み合ったような黒い模様が刻まれていた


レティシア
「何でこんな事!」

エドゥアル
「それはいつか…君が僕の元へ来たら教えるよ」


その言葉を残してエドゥアルは去って行った。
レティシアは腕に刻まれたものが、エドゥアルの呪いである様に感じた


だが次には…



レティシア
「う…っ」


強烈な吐き気と頭痛に襲われ、レティシアはその場に倒れ込んでしまった。
小さいジルヴァはどうする事も出来ずレティシアの周りを走る。

その後、ジルヴァが呼んできたルシアンによってレティシアは家に帰る事が出来たのだ



───── ╴╴




レティシア
「それが、これだ」


レティシアは左腕のサポーターを軽く捲りリアムに見せる


リアム
「これが呪い…。けど、これとその薬は何の関係があんだよ?」

レティシア
「私は運良く魔力が強かったから倒れただけで済んだが時々、痛むんだ」


捲っていたサポーターを戻しながらレティシアがリアムを見詰める



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