第10章 ※シャボンディ諸島
…ロー達は上手く海兵をまいた。
他の船員達も、無事だったようだ。
船の前に、ほとんどの船員が集まっていた。
「船長ー‼︎ 見つかったのですか?」
「あぁ、気づかれた。反対に移動するぞ。」
「反対側って…無法地帯の、20何番辺りで?」
「あぁ。…もう全員揃っているよな?」
「はい‼︎」
「じゃあさっさと船乗れ、出」
「いい加減下に下ろしてくださいぃぃぃ‼︎」
今まで黙って担いがれていた真鈴が叫んだ。
「あ…すまねェ、けど下ろすのめんどくせェから、船乗ってからな。」
「え⁉︎」
(この格好、結構恥ずかしいんだけど‼︎)
そんな真鈴の思いも虚しく、ローは担いだまま船に乗った。
「真鈴ちゃん、良かったですね♡」
「何が⁉︎」
たまたま後ろにいた船員(1)に話しかけられた。
「出港だー‼︎」