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[ONE PIECE] 癒し恋 〜ローver〜

第8章 眠れない


「お前…まだ起きて…‼︎」

ローが目を見開いた。

「…っ‼︎」

(嘘っ…起きてた⁉︎)

「…もしかして」

見開いていた目が元に戻る。

「……眠れねェのか?」
「…っ‼︎」

真鈴は布団の中で身じろぎし、ローから目をそらした。

(だって、何か、緊張して…)

「…。」

すると、ローが真鈴の頬を軽く撫でた。

「⁉︎」

真鈴の心臓が跳ね上がった。
そして、ローはそのまま、真鈴の腰辺りに腕をまわしこみ、真鈴の細い身体をギュッ、と抱きしめた。

「ひゃっ⁉︎」
「…大丈夫だ、何も起こらねェから。…さっさと寝ろ。」

真鈴の目の前にはローの胸がある。
ローの匂いが真鈴の鼻をくすぐる。
途端に、心にほんわかとした気持ちが湧き起こった。
一言で言うならば…安心感だろうか。

…しばらくローが真鈴を抱きしめながら頭を撫でていると、真鈴が突然話し出した。

「…なんでだろ、ローが触れると…安心する…。」

(なんか、ホワホワして…ドキドキする…)

「‼︎ …安心しているのなら、さっさと寝れるだろ…。」
「…うん」
「寝ろ…俺も眠い。」
「…‼︎」

(俺も…? …もしかして、ローも眠れていなかったの…?)

胸がトクントクン鳴っている。

「…うん。………っ」

真鈴はローの胸元に顔をうずくめた。

「‼︎⁉︎」

ローの顔が一気に赤く染まる。

「お…おい…⁉︎」

ローの心臓の音が聞こえる。

(…あぁ、やっぱり安心する…心臓の音…)

「…ごめんなさい……しばらくこうさせて下さい…心臓の音、聞くと落ち着くので…」
「‼︎ …あぁ。」

ローは軽く、抱きしめる力を強めた。
…ローの心臓は規則正しく鳴っている。

(……なんだか眠気、が…)

「あの…ロー」
「なんだ」
「もういいよ…。ありがと…」

そう言って、ローから離れようとすると、反対に強く抱きしめられた。

「⁉︎ …ろ、ロー、もう大丈夫、寝れるから…っ」
「…こうしてた方が、安心するんだろ? 」
「そうだけど…ローが寝づら」
「俺は…別にこのままでもいい。」

抱きしめる腕に力がこもった。
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