第6章 夜
「なんだ、ベポ」
「いや、そろそろお風呂…と思いまして‼︎」
「風呂、か…。もうそんな時間か。」
「あ、真鈴さんも一緒に入ります?」
「え。」
真鈴の顔が一気に赤くなった。
「…あ、すみません…」
「……いえ…」
「…おい、お前、先に入れ。」
「え……いや、最後でいいです、から…」
「先入れ。お」
「‘‘俺の命令が聞けねェのか?”…でしょ、キャプテン♡」
「……そうだ」
ベポを横目で睨む。
「えと…じゃあ、先に入らせていただきます…」
(…けど、私、服の代え……ないんだけど⁉︎ …同じの、着るしか…ないか)
真鈴がそんなこんな考えている途中、
「…お前の服は、次の島で買う。明日、着く筈だ。…それまで我慢してくれ」
ローが真鈴の考えていることを見透かしたように言った。
「‼︎ は、はい! …あ、でもお金…」
「そんなことどうでもいい。…仲間だろうが。」
仲間。
(仲間…か。そうだよね、今は…)