第24章 お勉強
「…っ、分かれよ‼︎ お前をいたぶるのを我慢するってんだよ…」
「‼︎」
ローは真鈴に抱きついた。
(そーいうことか…。確かに毎晩、何回もキスして、散々私をいたぶってから寝ていたもんね…。…あー思い出すだけで恥ずかしい…っ)
真鈴の頰がほんのり赤らんだ。
「…キャプテン」
ベポが勘づき、ローに話しかけた。
「分かってる。」
「ベポ大丈夫よー。…じゃあ、おやすみ、二人共」
「…あァ、おやすみ」
「っ⁉︎」
ローは真鈴の頰に軽く口づけし、布団をかぶった。
「痛っ」
「…おやすみなさい」
ベポが軽くローの背中をどついて言った。
(あーあ…次の島に可愛い雌熊ちゃんいないかなぁ〜……キャプテンを見返したい…)
この時、ベポはまだ、この後に訪れる運命の出会いがあることを知るはずもなかった。
…次の日。
真鈴はいつものように朝早くに目覚めた。
「起きろベポー…ってもう起きてるし」
「おはようございます、真鈴さん‼︎ さ、朝飯作りに行きましょう‼︎」
朝の挨拶を交わし、いつものように朝食の準備を始める。
今日はちょっぴり早く準備が済んだ。
「あららー今日は早かったですね〜」
「うむ…ちょっと早く終わったね」
シャチ「俺、久々に朝風呂しよっかなー」
『いってらっしゃーい』
シャチは横目で真鈴を見た。
「シャチ?」
「…真鈴ちゃんもい、ひっ‼︎」
「???」
「あ、いや、な、なんでもないっ‼︎ 」
シャチは真鈴をお風呂に誘おうとしたのだが、ベポに睨まれ、止めた。
「あー、僕、昨日お風呂入ってないですから入りますー」
「え…ベポとかよ…」
「?」
真鈴の頭上にはてなマークが浮かぶ。
「あ、なんでもねェよ。真鈴ちゃんは気にしないでくれ…ただの独り言だからさ‼︎ じゃーベポ、行くかー」
「アイー‼︎ じゃ、真鈴さん、30分後に‼︎」
「イエッサー‼︎」
真鈴はビシッと敬礼し、二人を見送った。
「うむむ…あと30分…何しよっかな」
真鈴が考え始めた、その時。
部屋の扉が勢いよく開いた。