第1章 イメージチェンジ【岸辺露伴】
「ろはーん!ちゃんが遊びに来ましたよ〜!」
「な、何やってんだ貴様……」
「えへへ、露伴せんせの好みに近づきたくて……お気に召しました?」
___事の発端は2週間ほど前まで遡る。
彼女はあのクソッタレ仗助たちと同じ、ぶどうヶ丘高校に通う女子生徒だった。見た目は金色に染った髪をゼンマイの如くクルクルに巻き、頭のてっぺんでポニーテールをしている。高校生らしからぬ派手なメイクにつけまつげ、スカート膝上は当たり前。極めつけは日常生活ができるのか心配になるほど長い爪だ。
「これ、新作のネイルなんですよ〜」
と言ってボクに嬉しそうに見せてきたことがあるが、そんなことより、その4センチはあるだろう爪でどうやって箸やペンを持つのかというようなことばかりが気がかりだった。
スタンド使いに騙されそうになっていた所をボクが助け、それからというもの家に遊びに来るようになったは、ここまで来ればもうお察しだろうが_______
彼女は典型的な__________
ギャルだった。