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好きです、寺島さん。

第1章 First Love 1


.





好きな人の声と

雰囲気が同じだ、、、





「ものすごく…素敵な、声ですね」




寺「………は?」




「ッ、わ、…や、あの、ごめんなさいッ!」


寺「あっ!ちょ、ちょっと!!」






初対面の人に

何言ってんの私!!

変態じゃん!!!

わーーーー

寺島さぁん!!

私の耳、おかしくなっちゃったー!!!






.







「はぁはぁっ、こ、これ下さいっ!!!!」

店員「っ?!は、はい、、」





隣のコンビニまでダッシュで5分…

無我夢中で5分…

なんであんなこと言っちゃったんだろう、

いくら似てるからって

初めて会った人に、



『素敵な、声ですね』



なんて、言うバカいない!!

もーー、

ほんっとなにやってんだろう…

これもそれも、全部






「寺島さんの、せいだ」






寺「…っ、あ、よかった、居た」


「ッ?!?!」


寺「はぁはぁ、、全然追いつけないし(笑)
  君、走るの早いよ〜」


「な、なんで、、」


寺「ほら、これ、あのお店限定だったから…
  その味しかなかったでしょ?ここは」


「…あまおうベリー味、」


寺「そ!それは全店舗あってさ、
  あそこだけの限定は、コレ。はい、あげる」





「"ハニーレモン"、、、」





寺「なんか甘酸っぱくて、…まるで今日の事みたい(笑)
  美味しそうだよね」


「ご、ごめんなさい、初対面の方に変こと、」


寺「えー?俺は嬉しかったけど、、
  ナンパかと一瞬思ったけど、逃げちゃったし」


「わーー、ほんと、恥ずかしくて、すみません」






でも、聞けば聞くほど、、、

その声は

私の大好きな人に似ていて。







「私の、好きな人に似ていて」


寺「俺が?」


「はい、…というか、声が」


寺「……」


「だから、ついココロの声が、、」


寺「そっか。嬉しいな」


「え、、」


寺「ありがとう、明日も頑張れそう」


「…明日、??」


寺「あ、ヤバい、リハに遅れる!
  じゃあ、また、、、どこかで会えたらいいな」






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