• テキストサイズ

◉拗らせろ初恋◉【ヒロアカ】

第3章 いつもよりハイペース



「グッモーニンエブリバディ!
 ・・って!ええ!?めぐじゃねぇかァ!!」

朝の職員室に懐かしい爆音が響き渡って、思わず笑みが零れる
サングラス越しのグリーンの瞳がきらきらと光った


「山田くんが先生なのは知ってたよ、今日からお世話になります!よろしくね」


「二人とは同期だものね、私もまた会えて嬉しいわ」


「香山先輩〜!お久しぶりです!」









・・アイツの様子がヘンだった理由、100%コレだろ、コレしかねェ!!


——十年以上の時を経て!
拗らせストイックモンスター相澤消太についに春が来るか!?


なんかオレ、超Ohhh楽しくなってキタァ!






「ノンノンノン!めぐはただの同期じゃねェ!
 聞いて驚け教諭諸君!
 可憐な彼女はイレイザーのもt グハッ」


「おはようございます」

眠そうな顔で現れた相澤くんが一瞬で山田くんを吊るし席につく

山田くん、今絶対アレ言おうとしたよね・・
冷や汗が伝う反面、昔と変わらない二人の姿に思わず笑ってしまう


「なるほどねぇ、それで最近貴方の様子が変だったわけね」

「妙な勘繰りはやめて下さい、暇なんですか」

表情ひとつ変えない相澤くんがパソコンの電源を入れる
昨日のことだってまるで何も無かったみたいだ


意識してるのは私だけ、か



「そうとなれば今夜は早速めぐの歓迎会よ!
 マイク!店を押さえて!」

「オイオイ、急だなァ!
 1時までに解散にしてくれよHAHAHA!」

「こんな忙しい時に飲み会なんて」

「あら、無理に参加しなくてもいいわよ?貴方が見張っていない方が彼女を質問責めにしやすいし」






この人は見たまんま、本当にタチが悪い
にやにやと笑うその顔に隠しもせず舌打ちすると
香山さんの思惑に微塵も気付いていない彼女が
「うんうん、無理しないで!」とにこにこ笑った




昨日のアレはノーカンかよ
めちゃくちゃ普通じゃねェか


若干暴走しかけたとはいえ、意識してもらえるきっかけにはなったかと
今朝方やっとこじ付けた結論が呆気なく崩れる


「こいつの歓迎会に俺が行かないわけないでしょう、大事な"同期"なんですから」
意識されていないのが悔しくて、普段なら絶対に言わないような言葉を垂れた


「はいはい、素直でよろしい♫」

/ 168ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp