第2章 異変【ラキオ】【裏】
自分の息遣いがはっきりと聞こえてしまうほどに静かな室内。
一般的な人間の肌の色よりも少々白い肌の彼は今、避妊具をつけて私の中へ入ってこようとしている。
先端が入口につくとくちゅくちゅと卑猥な水音を立てる。
「さて、覚悟はできてるかい?挿れるよ」
「うん……きて……!ふ、あぁっ!んあぁぁ……!」
あれだけ自分は汎だと言い張ってきた彼の逸物は私にとっては大きくて。中が張り裂けてしまうんじゃないかと不安になるほど、中で存在を示していた。
「くっ、キツいな……もうちょっと力抜けないの?」
「は、ふ……」
「ちゃんとできるじゃないか。褒めてあげようか?エライエライ」
全くもって褒める気のない棒読みの賞賛を聞いて少し笑った。
そのせいか背中や腰あたりに入っていた力も抜けてきて、私とラキオがひとつになって馴染んでいくような感覚がした。
「さあ、もういいだろう?動くよ」
「え、あぁっ……!ふぅぅ……はぁんっ……!」
肌がぶつかり合う音と内部の摩擦による水音が混ざり、急に恥ずかしくなってきた。でも、その恥ずかしさも快楽で塗り替えられてしまう。
「はぁ……ああぁ!んんん……ふぁぁっ……!」
「君も慣れてきたンじゃない?僕から与えられる快楽で何も考えられなくなっているといった感じかな?余計なことを考えていても、僕がこっちに引き戻してあげるけど」
「あぁああっ!んん……だめ……!」
「気持ちがいいンだろう?僕にこうやって突かれて、君の子宮は喜んでいるみたいだけど?言葉では嫌だ駄目だと言っていても、身体が反応しているンだから一瞬で嘘だと思えてしまうね」
こんな時でも冷静なラキオ。だが、汎としての自分は今捨て去っているように見える。
私と繋がって、身体だけでなく言葉でも快感を与えている。