第4章 術式順転 蒼2
サービス残業という名のピロートーク
いや、それピロートークじゃないか。ただ場所がベッドなだけであって、2人とも寝そべりながらトークしてるだけか。寝そべりトーク。
『もう死んじゃったってことでいいんじゃないの。後は伊地知が何とかしてくれるよ。』
「不吉なことを言うな」
『しかし君もまあ、僕にあった時よりまた随分人っぽくなったね』
「確かにね〜なんか最近人に近づいてきたなーって思うよ。人間社会への順応恐るべしだよ。」
「五条君もなんか丸くなったよね」
『、、、、。まあね、、、僕も28ですから、、、』
「つまり、アラサーね」
『めいには言われたくないなー』
なんかやっぱ今日元気ないなこの人。
聞くのは難しい事じゃないかもしれないけど、聞いてどうすんだって話。
無理やり話を聞き出して、本人のパンドラの箱が開いてしまったら余計辛い思いをさせてしまう。
わざわざ話を聞いて気休めな言葉をかけるのは煩いだろう。黙って聞くしかないんだけど、もうそれなら話さない方が相手のためだよね、、
目をつぶりながら話す五条
長い白いまつ毛が象徴的なこの目。
私は彼にお布団をかけてやった。