第4章 Jewel
俺とレオナ含め、男女5:5
つまりはさっきのメンバーでアフターという名のカラオケに行くことになった。
「朝までコースだねこりゃ」
「うん。皆元気だね。とくに龍也の連れは。」
レオナは皆の前だからか、やはり龍ちゃんとは呼ばない。
まぁ確かに呼ばれたら普通に照れくさいしからかわれるだろうからちょっと困るけど。
俺の同僚も、レオナの同僚もバカみたいに歌って踊って騒いでいる。
本当に元気がいいな。
「っあ!ところでさぁ、レオナ、
このライターやばくない?すっげー良い笑顔じゃん
こんなん見たことないよ」
俺はさっそくライターを見せながら言った。
レオナは何食わぬ顔で、
「そお?勝手にそのカットにされてたんだよね」
と言った。
「は?!勝手に?って…
どこのスタジオ?なんてカメラマン?」
「ミネルバスタジオの佐藤カメラマンだよ。
私、その人にしか頼まないんだ。名刺も。」
そのスタジオは聞いたことがある。
そこそこ有名だけど、俺も贔屓にしているところがあるから使ったことはない。
でも今度使ってみよう。