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【ハイキュー】初恋【岩泉一】

第6章 初めて二人で


あれからも岩泉先輩はたまに来てくれる。



季節はあっという間に秋が過ぎ、冬になった。





で、冬になる少し前


初めて岩泉先輩と飲みに行った。





衝撃



こんな日が来るなんて。





週末に飲みに来てくれたから、店内は慌ただしくて



料理や飲み物を運んでも、

話す時間なんて1秒もなくて。




お会計の時

今日忙しそうだったな。って言われたから


ほんとですよ~!先輩たちとも全然話せなかったし!って。



ちなみにこういう冗談が言えるくらいは

仲良くなれたと思ってる。




で、そしたら


今度一緒に飲みに行く?って。



私も混ぜてもらえるんですか?!って聞いたら

アイツらも一緒がいいならそれでいいけど。って返ってきて




私はこういうことは疎くない、と思う。


だから、今の言葉にどういうことが含まれているのかも

たぶん、わかる。




ただ、あまりにもビックリしすぎて

思わずキョトンとしてしまうと





「二人で飲み行く?」



って。




嬉しすぎて、鼻の奥がツンとした。





岩泉先輩にしてみたら、


久しぶりに会った中学校の後輩と

なんとなく仲良くなったから誘ってくれただけだと思うけど、



それでも、あの時はただ

一方的に見ているだけだったのに



こうやって、岩泉先輩から誘ってもらえるまで仲良くなれて




あの日、勇気を出して

「ボタン下さい!」って


言ってよかったな。って。




あの日、不本意だったけど

それでも声を掛けることができてよかったな。って。





「行きたいです!」





鼻の奥のツンとしているものは隠して、


笑顔で返す。





「おう。とりあえず連絡するわ。

じゃあな。ごちそうさま」



「ありがとうございました~!」





このやり取りだけでも夢みたいだったんだけど、

その後本当に二人で飲みに行くことができて


その日は本当にふわふわとして夢の中だった。
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