第5章 大人の事情※
その日のは少し変だった。
コピア諸島のビーチに調査にきていて、
果実を口にしなくても浮き足立つ
妙な空気が漂っていた。
だから、そのせいだと思っていた。
その……夜の事だ。
俺はスッカリ今からそういう事に
及びますよという雰囲気を感じていた。
テントの中、並んで寝転ぶに
舌をのばすと悦ぶ気配がする。
「ゲガガ」
「ん、ゲンガー……」
の手のひらがゆるゆると
スリットの裂け目を撫で
指を差し込んでくるのを感じた。
ぞろりと内壁を指がなぞって中を探り、
その感触に背筋が粟立ち身震いをする。
指を押し出すようにして自身の昂りが
外に露になるのを感じた。
今日のはキャンプだからか
ビーチだからか積極的でこれから
楽しい夜になると思っていた。