第4章 天月譚――――1
天月「宇双田家相伝の術式は『眼心漿仄方術』。主に脳と眼を使うよ。」
五条「初めて聞いた、それ。」
天月「これは六眼と無下限呪術の抱き合わせって感じで結構珍しいんだよね。」
五条「つまり?」
天月「俺は彁眼と眼心漿仄方術の抱き合わせ。」
五条「じゃあ何でそんな珍しい術式持ってんのにあんな扱いされて来たんだよ。」
天月「それは後から発覚したから。俺は最初、彁眼持ってる癖に眼心漿仄方術は使えない呪いの器として生まれた。」
五条「あぁ。」
天月「普通は眼心漿仄方術は持っていて彁眼は持っていないの。だけど俺は違ったんだ。」