第5章 お姉ちゃん?
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お姉ちゃんと歩くの久々過ぎて
とても緊張する。
そして脚が長いからか歩くのが早い。
「あら、ごめんねあんずちゃん。
アタシ歩くの早かったわね」
「え?」
「普段、あんずちゃん以外は
男の子と歩くから……
気が回せなかったわ……」
なんで分かったのだろう。
歩くのを合わせたつもりだったが
遅かったのだろうか。
「………彼女が必死に着いてくるのも
可愛いけど、そんなにひどい事
させたくないわ。
あんずちゃん気配り上手だけど
アタシには少しわがまま過ぎるくらいで
接していいのよ?彼氏なんだもの」
「……なんか、ごめんね」
「なーに謝ってるのよ!
ほら、手繋ぎましょ。
そうすればさっきよりも歩きやすいわよ」
凄くお姉ちゃんに甘やかされてる気がする。
こういう事をサラッと言うのも
お姉ちゃんの魅力的なところでもある。
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