第1章 お前のヒーロー☆
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「………あきくん、昨日は
お楽しみだったんじゃないの〜?」
「なッ!?」
飲んでいた飲み物が変な所に入り
咳が止まらない。
間髪入れずに瀬名が口を開く。
「首の"それ"何?見せつけてんの?」
瀬名は自分の首をトントンと叩き
俺に直接見てこいと仰ぐ。
ゲホゲホと咳をしながらトイレに向かう。
鏡を見ると、確かにある、キスマーク。
いつの間に付けられていたのか…
久々で舞い上がって、全く気づかなかった。
「全く……可愛い事をするな」
初めて付けられた痕を見て
周りに茶化されるから困りつつも
凄く嬉しく思ったのは、本人には内緒だ。
end