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第5章 「まともなお兄ちゃんだと思っていた性癖異常について」


 平日なのでは高校に行き、勉強と部活の日々。
  は大学生だから大学で勉強をする。

「。あんたいつから合宿?スケジュール表まだ貰ってないの?」

 キッチンにいる母が家事をしながら話し掛けてきた。
 はソファーで寝そべって携帯をいじる。

「あー。もらってる」

「お母さんに見せて」

「えー…いまいいとこ」

「それ終わったらでいいから。お爺ちゃんとお婆ちゃんと旅行行くんでしょ?」

「えー」

「なに。行かないの?」

「あー…ミスった」

「もう、どっちなの…。お兄ちゃんは?」

 毎年、家族四人ととても良くしてくれる祖父母と一緒に家族旅行に行くのが恒例行事。
 部活の日程に合わせ父は有休をとり、 は融通が良いサークルのための日程次第というわけだ。

「が行くなら俺も行くけど」

「お兄ちゃんはいっつもそうね。、どうするの?」

「んー。どこ行くの?」

「あんたはどこ行きたいの。あんたの都合よ。全部」

 もうUSJとかディズニーは家族と行きたくない。
 行くならやっぱり同世代の友達と遊びたい。
 祖父母と行けば色んなものを買ってくれるけど…。

「冬がいい」

「冬?」

「夏は友達と遊びたいから、お爺ちゃんとお婆ちゃんにまた今度ってしてきて?」

 母は自分で連絡しなさいと言ったがやってくれるだろう。
 携帯に夢中になってたらスケジュールを見せるのをすっかり忘れてて、ちょっと怒られた。
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