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第12章 「オレは男だ!!~このまま拉致ってレイプしてやろっか?~」


  と近道して夜の公園を横切った時だった。

「お盛んだねぇ。」

 ニヤニヤした面で近付いてきた特攻服集団。
 近々 との抗争を予定しており、二人に緊張が走った。

「数人がかりでご挨拶。 はやることが汚ぇな」

「さっきまで汚ねぇとこ舐め合ってたんだろ。ビッチ●んこの使い心地はどうだ?」

「をその辺の女と一緒にすんじゃねぇ!!」

「 。少し黙ってろ」

 はの創設メンバーだが隊長ではない。
 男の成りをしていても女だと見抜かれコケにされる。
 心中慣れたものだった。

 ケンカは上位だったが総長の や副総長の が意図的にそうせず、は●番隊副隊長として籍を置いていた。

「なにが目的だ?」

 少し黙った が口火を切る。
 腕力とタフさはあるが典型的に脳ミソが弱い。
 それでも ▲番隊隊長だ。

「二人でちょうど良いからさ、そこのビッチと全裸でセックスしろよ。そしたら俺らは引き下がる」

「あ゛?」

「それともさ、このまま拉致ってレイプしてやろっか?ニヒッ」

 カウントダウンを5秒前から数えられる。
  は自分だけ助かろうなどと引き下がる奴じゃない。
 数人相手でも殴り掛かって行くような単細胞。

ボゴッ

「ッ──」

「クソが!!」

 多勢に無勢だ。
  や が居たなら形勢逆転もあったが、とにかく本能的に致命傷を避ける。

「オラァッ!!テメエは逃げろッ!!俺が、」

「 後ろ!!」

「クソガキがぁ!!カッコつけてんじゃねぇぞ!!」

「ッ゛、の方が足が早ぇ…。行けぇええ!!!」

  の狙い。
 瞬時に頭に浮かんだのは…己の喪失。
 しかし、 がいくら打たれ強いとは言っても、置いていけず判断を見誤ってしまったのだった。
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