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第2章 「先輩♀と同僚♂の不倫現場に遭遇した結果」
「 君。またね」
高校時代の友人と二人で遊んできた帰り。
気兼ねなく話せるトークで盛り上がり、ホテル近くの二件目のバーから出てきたところで目撃した。
「どうしたん?~」
「あっ!いやっ!なんでもないよっ」
視線の先にはきっちりスーツを着た男と女。
足を置くのはネオン色の煌びやかな入り口前。
心地のよい酔いも一気に冷め、釘付けになっていた視線は友人の声によって引き戻された。
一旦引こう。バレたらまずい。
「ふーん。しょうゆうこと」
「だ、から違うって!急ごっ!電車無くなっちゃうよっ」
バレるはずはない。
髪もおろして、身なりも、化粧も、普段とは全然違うから見分けもつかないはず。
意味深な笑みを浮かべる酔っ払いの友人の背中を押し、一刻も早くその場を立ち去った。
でも、あれは見間違えじゃなかったはず。
「うそでしょ…」
友人と別方面に揺られる電車内。
あの白いスーツを着こなすボディは間違いなく尊敬する先輩。
左手薬指にある控えめな指輪。
いつも綺麗で気配り上手でそのうえ仕事も完ぺき。
そんな憧れの先輩は若手エースの同僚とホテル前で密会していた。