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第9章 「初めての海外旅行!inフランス」



「はぁ……はぁ…ァふん」

  に感じてるって伝えたい。
 普段アハン、ウフンなんて大袈裟な声を出さないのに気持ち良いと伝えたくて喘ぎ声がヘンになる。

『C'est bon?(気持ち良い?)』

「セボ~ン?」

『C'est bon.』

「セボ~ン」

 "美味しい"という意味だけだと思っていたが、壁からセボン・セボ~ンと高揚した声で喘いでいたから他にも隠された意味があるのかもしれない。

 目をみて頷くと は微笑んでくれる。

「 。ジュ・テーム」

  にもっと愛されたい。
 乳房の出っ張りをなぶり、押し倒されながら最後のショーツを脱がされていく。

『(綺麗だよ)』

「ん?」
 
『Beautiful.』

 発音が良すぎて聞き直すと耳元で囁かれ、カラダが悦んだようにゾクゾクッと背筋を撫でられる。

  のぬくもりも重みもすべてが愛おしい。
 顎のザラザラした感触も胸毛のもじゃもじゃしたセクシーさも、この筋肉質な胸元を誘いたくて指でなぞっていく。

「セクシー」

『Merci.(ありがとう)』

「ハンサム」

『Merci.』

「クール」

『Merci.』

「グッド」

『Merci.』

「あー…うーん?」

『C'est bon.』

「セボ~ン!ふふふっ」

『(ハハッ)』

 頑張って英単語を口にしたけどそれ以上出てこなくて、 が笑って許してくれる。

『(オゥ…)』

 ベッドの上でじゃれ合うのも楽しいけれど、押し当てられていた張り詰めた下半身に触れると の瞳が切なく揺れた。
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