• テキストサイズ

この先はアダルト作品を取り扱い、⓲歳未満の方は閲覧禁止です。

第8章 「万引きしたらハメ撮りされた」


 ちょっとした出来心という奴だった。

 目の前にある300円前後の4本入り単三電池。
 レジのところに男性従業員が一人。
 客は一人二人いたけれどちょうど死角になっており、制服のポケットに入れた。

(楽勝♪)

 あとは塾帰りのバスに乗って家に帰る。
 単三電池が特別欲しかったわけじゃなかったが、ちょっとした刺激が欲しくてずっと前からやって見たかったのだ。

「おい。ちょっと待て」

「!!……」

 コンビニを出た足で目の前に別の男性従業員が現れた。
 しかもレジに立ってた男より厳つい切れ長の目つき。

 もしかして…見られてた…?

「お前、会計してないよな?」

「え?あぁ…特に欲しいものなかったんで」

「店のモンとって、店の外に出たら犯罪になるって知ってるか?」

「万引きは窃盗罪になるんでしょ。それくらい知ってます。常識じゃないですか」

「そこまで知ってて親困らせるとか考えねぇの?盗んだもん出せよ。今なら見逃してやるからさ」

「……………」

 やばい。
 やっぱりどこかで見られてたんだ。
 しらばっくれようとしたけど見られたし、見逃してくれるって言ってくれたから此処は正直に…。

「………ごめんなさい」

 制服の右ポケットに入れていた単三電池を男の手に渡す。

「あ。やっぱり盗ってたんだ」

「えっ?!」

「テンチョー!このガキ、乾電池万引きしたので休憩室連れて行きまーす!」

「なッ───」
/ 264ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp