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第8章 「万引きしたらハメ撮りされた」
ちょっとした出来心という奴だった。
目の前にある300円前後の4本入り単三電池。
レジのところに男性従業員が一人。
客は一人二人いたけれどちょうど死角になっており、制服のポケットに入れた。
(楽勝♪)
あとは塾帰りのバスに乗って家に帰る。
単三電池が特別欲しかったわけじゃなかったが、ちょっとした刺激が欲しくてずっと前からやって見たかったのだ。
「おい。ちょっと待て」
「!!……」
コンビニを出た足で目の前に別の男性従業員が現れた。
しかもレジに立ってた男より厳つい切れ長の目つき。
もしかして…見られてた…?
「お前、会計してないよな?」
「え?あぁ…特に欲しいものなかったんで」
「店のモンとって、店の外に出たら犯罪になるって知ってるか?」
「万引きは窃盗罪になるんでしょ。それくらい知ってます。常識じゃないですか」
「そこまで知ってて親困らせるとか考えねぇの?盗んだもん出せよ。今なら見逃してやるからさ」
「……………」
やばい。
やっぱりどこかで見られてたんだ。
しらばっくれようとしたけど見られたし、見逃してくれるって言ってくれたから此処は正直に…。
「………ごめんなさい」
制服の右ポケットに入れていた単三電池を男の手に渡す。
「あ。やっぱり盗ってたんだ」
「えっ?!」
「テンチョー!このガキ、乾電池万引きしたので休憩室連れて行きまーす!」
「なッ───」