第2章 プロローグ
髪の差別だけで命を、目の前で殺された私の父と母
何もなかったように、当たり前のように
人としての醜い姿、心を見てしまった
人として、扱わない白豚達に。私達の存在を無くす白豚達に
だからこそ証明する、私達は自ら人間ではない
エイティシックスとして、白ブタとは違うと
人間に希望を抱くことをやめながら、一日一日を生き抜く
地球がひっくり返っても、私達が戦っているのは共和国の為なんかじゃない。
私が、私達が、自分であると証するためだ
他の86の皆も、同じ理由である人達が居る
白豚、一生分かり合う事なんて出来ない。そう思った
今の腐った世界を好きなるのは、きっとできない
でも、いつか…この腐った世界を、壊してくれる人間に出逢えたら………この世界を、好きになれるだろうか…