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星の降る頃に "呪術廻戦"

第2章 プロローグ


「手紙?いや、見てないかもかも。」

どっちだよ。私の私物があれば多分そこにも一緒にある筈なのだが、
手紙がないと困る気がするな。

「じゃあ、私の持ってた荷物ってありますか?」

「あ、それならー!!」

五条先生は部屋の外に行ってしまった。私はいつまでこの体制でいればいいのだろうか。

正直手足も痺れてきて凄く背中が痛い。

「ただいまただいま!これの事かな?」

そう言って五条先生は私の鞄をくれた。
受け取れないけど。

「あ、それです。あの、縄といてもらっても……」

五条先生は忘れてたかのようにあいずちをして、私の縄を解いてくれた。

受け取った鞄の中を漁ると、血に汚れてしまった手紙があった。

中身も見えなくなっていると思ったが、その逆だった。
血に滲んだところから、新しい文字が出てきた。



五条悟殿

桑原の合図は指を鳴らすことだ。
頼む

紡の胴には星座がある。見れば分かるはずだ。
止めて欲しい。

桑原道雄


手紙の内容はこう書かれていた。
祖父は道雄という名前だったのか、、、
今更すぎてしまってなんか申し訳ない気持ちで溢れた。

とりあえず五条先生に渡そう。

「この手紙、五条先生宛に祖父が書いたものなのですが。」

「えー?僕ってそんな有名人?ありがとうー!」


五条悟目線


手紙の内容を読んで理解した。
多分このおじいちゃんは手紙が血で染まることを知っていた。
しかも桑原家ということからきっと、予知の術式だったのだろう。

この子の未来も見えたはず。

僕にこの未来を変えてほしいということだろうか。
もう少し具体的に書いて欲しいよね。

紡の身体のことと、血筋についてが分かっただけでもありがたい。

桑原は五条との親戚みたいなものだった。
家を探れば桑原のことは沢山でてくるだろう。

でも紡に予知はない。この星座が関係しているのか?
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