第8章 Sketch2 --楽園
「……ミーシャ。 脱いで、ベッドに行って」
「うん……」
言われるまま、彼女が着ていた衣服の前ボタンを外し始めた。
彼女の今の外観と同じに、女性らしく丸みを帯びてきたその裸体を、リュカはベッドに真向かいに置いた椅子に座ったままじっくりと見詰めた。
「見せて」
熱を帯びた視線を絡ませ合う。
寝台に横たわったミーシャが彼に向けてゆるりと足を開く。
「もっと見せて……どうすればいいか、ミーシャは分かってるだろ?」
その視線の熱さに浮かされる様に、彼女は両手の指で自身を開いた。
羞恥よりも、見て欲しかった。
どんなに自分が彼を欲しているかを。
情欲に濡れた表情のリュカが立ち上がり、衣服を脱ぎ捨てる。
「あ……」
臍に付く位逞しくそそり立つ彼に、またとろりと愛液が指を伝って流れる。
真っ赤に発情して濡れた器官に、彼が先端を充てがうと、ミーシャが待ち切れないという風に腰を上げた。
「ッんあ!!」
リュカが彼女の望む角度に体を沈めていき、ミーシャが苦しげに叫んだ。
尖端のその先に抵抗を感じた時、彼の口角が上がる。