第8章 Sketch2 --楽園
「あ、ぁん……」
ミーシャの足の間の生地が忙しなく盛り上がるにつれ、彼女がたまらず声を漏らす。
リュカは彼女の体がきちんと大人になるまではと、それまでミーシャ触れていなかった。
彼に心を寄せていく程に、それは耐え難くもどかしく、彼女はリュカを渇望した。
いつかは忘れたけれど、これを自分は酷く嫌悪していたように思う。
けれどもう、そう思っていた事さえあまり覚えていない。
だってこんなに嬉しくって気持ちがいい――――――
リュカの指が下着に入り込み、彼女の肉襞を割り軽くそれを挟む。
それをぬるぬると指先で扱いた。
「あ、そんな…っ」
お兄ちゃんに、触られてる。
待ち焦がれた行為に彼女の肌が粟立った。
密やかに、繊細に自分を弄ぶその指の動きがミーシャには目に見える様だった。
「こんなのでそんな反応されると、もっと焦らしたくなるよ」
リュカが片方の手でミーシャの顎を摘み、つん、つん、と唇を啄んだ。
舌先を押し込んで、ぢゅうう、と音をさせてその紅い唇ごと、自分のそれで覆う。
「ふ、うう……」
こんな風に大切に触れられた事なんてなかった。
でも何でかな。
こんな風に、大事に触られれば触られるほど……すごく。
木洩れ日が窓辺に佇む二人を照らしていた。
太腿まで捲り上げられたスカートから覗くリュカの手首が上を向く。
蜜口を拡げ、浅い所にそっと指を差し込んできた。
「はァ…」
すごくいやらしい。