第5章 迷子の犬
「コンスケ‥」
「キツネ見たいな犬なんやで?」
侑はそういうと笑った
「連絡先教えてもらっていいかな?」
「連絡先‥‥」
二人は顔を見合わせた
「お父さんかお母さんのでいいんだけど‥‥」
「あ‥あの‥電話借りていいですか?」
「うんいいよ」
及川は治に電話を渡した
「どこにかけるんだろう‥」
「北さんのところや!」
「北さん?侑くん北さんって?先生?」
「ちゃう!俺らのめんどうみてくれてる優しい人や!」
「お父さんお母さんは?」
及川がそうきくと侑は下を向いてしまった
「あ‥何かまずい事言っちゃったかな‥?」
すると電話を終えた治が戻ってきた
「電話できたか?」
治は頷いた