【ヘタリア】魔法少女×枢軸×連合=カオス【APH】
第4章 敵の優しさが目にしみるのはどうしてですか
「じゃがいも野郎の器具とかガチすぎんだろ! ドイツ国民全員のことをちったぁ考えろ! つーかわかってねぇな。そういうのはまだドイツ国民全員にははえーんだよ、身体的にも。俺の見立てじゃドイツ国民全員はあと十年後くらいがちょうどい――」
「お兄さん少なくともこの馬鹿だけは抑え込めるから! 今からでも遅くないよ、こっちにいらっしゃいドイツ国民全員ちゃん!!」
「そうある! 脚本なんか気にすんなある、我がジョーンズに掛け合うある! だから今すぐそこから離れて我のところに避難するよろし!!」
敵であるはずの五人の優しさに、下瞼から熱いものがこぼれそうだった。
(ただし“身体的にも”と言ったアーサーは一度しばきたい。悔しさを感じる自分が悔しい)
おかしい。
味方が枢軸トリオだからと、連合よりは常識的で良心的だと、そう信じていたのに。
信じていたのに。
これはひどい。
「それで、ドイツ国民全員さんのご希望は?」
この間、ずっと本田フラッシュし続けていた菊が、やっとカメラをおろした。
アグレッシブな動きをしていたせいか、息が(あとテンションも)上がっている。
私は賭けた。
我らが祖国に、理性と良心が残っていることを。
「降板させてください」
「あ、今の表情すごくいいです!」
しにたい。