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ゲンガー夢

第9章 桃色の砂浜


───…………


「……クシュッ!ふぁ……あれ……」

とっぷり暗くなった浜辺で目を覚ます。
つい居眠りをしてしまったらしい。
ゲンガーが私の膝に頭をのせて
丸くなっていた。……かわいい。
珍しい甘えた様子にこのまま起こすのは
惜しい気がしてシャッターを切る。

「よし、よし……」
「ゲ……?」

撫でていると気がついてしまったのか
一瞬で体を強ばらせたのを感じる。

「ゲゲゲ……!!」

バッと飛び起きると
地面に吸い込まれて消える。
夜はどこもかしこも影でゲンガーが
どこに消えてしまったか分からない。

「ゲンガー?ふふ、
恥ずかしがらなくてもいいのに」

妙に頭がフワフワとしている。
そもそもどうして私は居眠りなんか?
ピカチュウを追いかけたり、
果実を食べたことは覚えている。
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