第6章 物語の終わりはハッピーエンドで
「うーん……」
あれから3日が経った。
流石にもう体調は良いんだけれど、
扉をあけて研究所の方を見るも
やはりと言うべきかネオワン号は
どちらも使用されている。
あんな事があった手前、
早く出掛けたいとも言い出せず
正直なところ退屈していた。
そうなると考えるのは
やはりあのゲンガーの事だ。
私は知っているポケモンには詳しいが、
会ったことのないポケモンは分からない。
ゲンガーにあんな話があるなんて
今まで知らなかった。まあ、もしかすると
ゴーストタイプによくある話だと
聞き流していただけかもしれない。
出掛ける許可が出たとして、
ゲンガーに会いに行くのは
今後止めるべきなのだろうか。
最初は人気がでる写真目当てだった、
でも今はゲンガーの写真1枚1枚が
私自身の心を揺らしている。
この歳にもなってオバケにとり憑かれる
なんて信じていなかったけれど……、
でなければこの気持ちに説明がつかない。