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ゲンガー夢

第3章 お近づきになりたい


カレーの材料を切り分け、
寄ってきたグレッグルにフィラを1つ
分けてやれば喜んでかぶりつきはしたが
辛さに涙目になるのを見て笑う。
この子達には馴染みがない味のようだ。

パシャリ

この写真は博士にも読者にも
ウケるコト間違いなしだろう。
辛かったからかグレッグルたちが
キャンプに近寄らなくなった頃、
材料がようやく切り分け終わり
鍋にザラザラと流し込む。

火をつけようとした時、
1匹のグレッグルが甲高い鳴き声をあげた。
何事かとそちらを見れば、
たぶん岩棚の高さからいって先ほどフィラを
あげた子が岩壁に向かって鳴き喚いている。
ずいぶん興奮した様子で空を殴っているが、
……怒っているのだろうか?

ソチラに様子を見に行ってみると、
岩にはくぼみがあり汁気と何かの皮が
貼り付いて汚れていた。
もしかして今朝あげた果物だろうか。
ポケモンは餌を溜めておく習性をもつ
子達も中にはいる。

つまり、隠していたのに他のポケモンに
見つかってしまったのだろうか?

まだ怒っているグレッグルが不憫になり
先ほどフィラを渡した手前、
口直しになるような甘味ポロックを出す。
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