第3章 【レムナン】ねむりひめ
2
今日も彼女は、合成プラントで眠っていた
空間転移の時間が近づいていたので、昨日と同じように声をかけた
すると彼女は
「……うん。ありがとう」
とだけ言って去っていった
3
次の日の朝、メインコンソールに集まると、
昨夜はククルシカさんが襲われたことがわかった
僕は、昨日までの話し合いで、ククルシカさんと対立していた
……ククルシカさんが、嘘をついていることに気づいていたから
「――昨夜消えたのはククルシカだったね。
ならば、ははっ、疑うべき相手は明らかじゃない?
レムナン。君だよ君」
やっぱり、僕が疑われた
「違う。レムナンは大丈夫」
すると、これまで静かだったアカリさんが、僕をかばってくれた
彼女はその、どちらかといえばあまり目立つタイプではなくて
だから少し、意外でした
結局、今日コールドスリープしたのは
人間だ、と言わなかったジョナスさんだった