第13章 【レムナン】さがしもの
……
その場で棒立ちしたままのレムナンから視線を感じる。
なんとなく気まずい
「……気になる?ならもっと近くで見たら」
「い、いえ……、えっと……はい」
やっぱり気になるみたいで、レムナンが近づいてきた
「アンティーク……時計、ですか」
「そうそう、我が先祖代々伝わる……ってわけじゃ別にないけど。
まあ趣味みたいなもんかな」
「そう……なんですね」
レムナンの視線はずっと私の手元に向いたままだ。
こういうの好きなのかな?
だったらなんかちょっと嬉しい
「ここをちょっといじって……、よし、直った!」
時計がカチカチ規則正しい音を刻む
「この音が良くてさ。
今時こんなゼンマイ式のわざわざ持ってる人なんて、
なかなかいないと思うけど」
「いえ……その、すごく……素敵だと、思います。
いいですよね。こう、中の構造が……見られるのが」
レムナンは見たことがないような、楽しそうな表情だった。
こんな顔もするんだなあと思った。
それからしばらく時計の構造についての話で盛り上がった