第11章 【沙明】コイゴコロ
「その……私、沙明のこと、嫌いじゃないよ。
それだけは、ほんと。……多分」
「多分ってお前な。
……アカリお前、ひょっとしてあれか。ツンデレってやつか?」
「別に、そういうわけじゃ……」
「いいぜ、そういうのも燃えっからよ」
「……あんま調子乗らないで」
「OK。ま、嫌われてないだけで十分だぜ。
チャンスはいくらでもあるってコトだからな」
そう、沙明は笑った。
その笑顔が、なんだかちょっとかっこよく見えた、気がした
本当に、なんでそんなに好いてくれるのかはわからないけど、
ちょっとだけ信じてみてもいいかなって。
そんな風に思った
「あ、あと、昨日はあれは、ちょっとドキドキした」
「お前……それ天然でやってんの?
だとしたらマジでキツいんですけど。
俺、耐えられっかな……」
本当は、もうとっくに私も惹かれ始めてるのかもしれない。
でも、もう少しだけ、確信が持てるまでは気付かないふりをしてもいいかな?
終