第1章 【ラキオ】かわいいの定義
翌日、話し合いの後、いつも通り憎まれ口を叩くラキオと、
笑顔で話すアカリの姿が目撃された
「全く、何なんだい?君達とは違って、僕は忙しいンだけど?」
「そういえば何か研究してるんだっけ?」
「そうだよ。だからいい加減部屋に戻っても構わないかい?」
「その研究、私も見に行ってもいい?」
ラキオは素っ気ないが、アカリは特に怯む様子もなく、終始笑顔だ
「へえ……僕の研究に興味を持つとは殊勝なことだね。悪くないンじゃない?
まあ最も、君レベルでは僕の研究を理解できるとも思えないけど」
「あはは、そうかも」
「そもそもだ。ただ見物に来るだけじゃなくて、
少しは手伝おうとか考えないのかな
全く、これだから……」
そんな風に話しながら、二人は出ていった
恐らくだが、二人でラキオの部屋に向かったのだろう
「――ふーむ、アレは一見ラキオが押してるように見えて、アカリの方が一枚上手DEATHね」
「でも二人とも、なんだか楽しそうに見えた」
「アカリはともかくラキオも!?マジで!?」
SQとジナもどうやら様子をうかがっていたらしい
確かに、ラキオも口では忙しいと言いつつしっかり会話をしていたし、
特に拒んでいる様子もなかったな
素直じゃないというのはこういった所だろうか
残念ながら、かわいいというのはあまり理解できないが、
少しだけ微笑ましいかもしれないと思った