第6章 【ラキオ】QUESTION
Day 1
「そうねー。ラキオとか怪しくない?」
「……ラキオ、ラキオね。確かに不審かな」
「ラキオには迷いがある……。それは、私も感じていることだ」
「へえ……。君、この僕を疑ってるンだ?」
僕を疑うなんていい度胸じゃないか。
というか、僕はエンジニアなンだけど?いきなりエンジニアである僕を疑うなんて随分なヤツらじゃないか。
全くこんなことで大丈夫なのかな?先が思いやられるね
ま、ここで考えも無しに名乗り出るような真似は僕はしないけどね
「どうしてラキオを疑うの?
ラキオはおかしなこと言ってないと思うけど」
アカリか。……一体どういうつもりなのかな
「おっ、そうだよな!
お前らも、アカリを信じてバチは当たらんと思うぞ?」
「今、ラキオに消えて欲しくないな……」
まあ一先ず悪くない流れになったかな
ーーー
「ドクターとして宣言するよ。――」
ドクターに名乗り出たのはセツだけか。つまり、
「じゃあ、セツは本物のドクター確定だね」
アカリがそう言った。まあ言うまでも無い事だけど
ふーん、どうやら少なくともアカリの頭は飾りではなかったようだ