第4章 【ラキオ】輪の外で[※]
「――で、君はこれからどうするつもりなンだい?」
そういえば、長いループの記憶はあるが、もともとは記憶喪失だった
セツの、わかった?が記憶のはじまりだ
……そもそも帰る場所なんてあるのだろうか
答えられずにいると、ラキオは続けた
「僕としては、どこの馬の骨ともわからない君が、本来知り得ないはずの僕の情報を持ったまま宇宙に放たれるのはいささか気が進まないな。というより、可能ならば避けたい事態だね」
……
どういうことだろうか?
「つまり、だ。君を僕の監視下に置くことにするよ
……どうせその様子じゃ行くあてもないンだろう?」
……要するに、一緒に来いということだろうか
確かに理には適っている気もするが、ラキオから誘われるなんて少し意外だった
さっきのことで嫌われたかと思っていたのに。むしろ……
「それに僕の側にいれば、扉のことだって何かわかるかもしれないよ?少なくとも君一人でいるよりは遥かに確率が高いだろうね
君にとっても悪い条件じゃないと思うけど?」
扉のことまで言われてしまっては、頷くほかない
……これは考えすぎなのだろうが、彼なりの気遣いのような気さえしてくる
ラキオが本当は優しいのを知っているから
それに理由は何であれ、ラキオからの申し出は正直嬉しかった
わかった。ラキオと一緒にいこう、と伝えた
「当たり前じゃないか。何言ってるンだい君は……」
少し見慣れたその反応に、思わず笑みがこぼれた