第5章 #04 「はじめまして」
「ーーーンでお前が!!!!そこにいんだよーーッ!!!!イヴ!!!!!」
かっちゃんの言葉が、会場に響き渡る。
「イヴちゃん!!!君だって、雄英受かったんだろ!??」
出久の弱々しくて強い声が、耳に流れ込んでくる。
「てめェ…!」
地面を這ってくる氷を、わたしの周りにだけ重力を発生させて潰す。
ジリジリと個性をかっちゃんにかけ続ける。
その手は止まらない。
『ーーーほんと、かわいそう』
わたしは笑った。
自分自身を欺くように。
瞳からは、大粒の涙が流れていた。
『平和の象徴なんて、所詮抑圧のための存在なのよ!!なにも知らないで、のうのうとヒーローを目指すあなたたちがかわいそう!!!ヒーローが何をしても許されるこの社会が…間違ってるの!!!!!』
【 いっしょに、ひーろーになろうね 】
幼い頃に交わした約束を、思い出す。
ヒーローを目指したわたしたち。
でも今はもう、同じ土俵にすら立っていない。
『弔さんたちが…救ってくれたの。わたしを』
言葉が止まらなかった。
『ヒーローは所詮、私欲のための職業よ。なんで出久の攻撃は許されて、わたしの攻撃は許されないの?』
とめどなく溢れてる涙。これはなんの涙なのだろう。
『ーーー平和の象徴を、ヒーローたちを潰すことで、わたしたちはこの社会を…みんなを救うの…だから、』
『みんな、わたしの前にひれ伏せてよ』
ここの会場全体に一気に重力をかけようとした瞬間、銃声が響いた。
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