第5章 #04 「はじめまして」
神様は、いつだって残酷だ。
大切な人さえもすぐに消そうとしてしまう。
わたしは助けられてばかりなのに、
守りたい人たちほどわたしの前から消えていく。
だから、わたしは大切な人を守りたい。
わたしを救ってくれた人たち守りたい。
傷つけたくない。
殺そうとする人たちがいるなら、わたしが絶対に許さない。
たとえそれが、
見たことのある少年だったとしても。
【 イヴちゃん! 】
名前の呼ばれたことのある、
かつてない友人だったとしても。
.
.
.
.
『………だ、だいじょうぶですか…?』
「お前…ッ」
【ヒーローは考えるよりも先に、体が動いていた】
そんな教訓じみたこと、なんで今思い出すんだろうな。
わたしは大きな翼で弔さんの体を包み込み、背中で少年の拳を受け止めた。
その衝撃で、弔さんが大切にしていた手が顔から外れてしまった。
『げほっ…げほ……ッ…ごめ、なさ、手が…』
「今はそんなのいい…!脳無が盾になる…お前が庇う必要ないんだ…ッ」
翼で外部を遮断している空間の中で、わたしたちは数秒だけ言葉を交わした。
弔さんの瞳は、焦りで少し揺らいでいた。
『……わたしにも、守らせて、ください』
そう伝え、わたしは翼を戻し、外の世界へと戻った。
.