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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第6章 再会


その間、泰葉は夕飯の支度をする。
人様の台所を、勝手に使うのは気が引けたが
時間も迫っている。

鬼が出るのは夜。
その前には帰らないと、と考えていた。


男世帯にしては、きちんとされた台所。
食材も整理されている。


今日は、千寿郎と槇寿郎の体調に合わせたものを食べてもらおう。





しばらくして、
卵がゆ、さつま芋の味噌汁、しらすと大根の和物を用意した。
あとは帰る前に魚を焼けば大丈夫だろう。

帰るまで…あと1時間といったところか…。


そんな事を考えていたら、向こうから3人が歩いてきた。
みんなにこやかで、柔らかな雰囲気を感じた。

泰葉はその姿に、心が暖かくなった。


3人は泰葉の前に立つ。


杏「泰葉さん、どうもありがとう!
煉獄家は、今日から再出発できる!

これも、貴女のおかげだ!」


そんな大層な事をした覚えはないのだけど…
それでも、こうしてまた仲の良い家族に戻れたなら、嬉しい。


「いえいえ、私は何も…」


千「泰葉さん、明後日にまた街へ行きましょう!」



は…?
街…?

「何故?」


杏「煉獄家から、着物を贈らせてくれ!」



………。

「はい?」

槇「着物の一式を贈らせてくれ。
長年崩れた我が家を救ってくれたのだ。
それくらいさせてほしい。」


それくらいって…着物がどのくらいするか、本当にわかってます?

しかし、煉獄家3人は一歩も引かぬ!という顔をしている。

お言葉に甘えて…いいのだろうか…

槇「お館様との面会もあるのだろう?」

「う…はい。」


杏「その時用のを買うといい!」

そんな真っ直ぐな瞳で言われると…



「あ、ありがとう…ございます」



断れなかった。

そうして、明後日の予定が決まった。





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