• テキストサイズ

太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第51章 誓い



翌日10時。

中庭に杏寿郎と、智幸が向かい合う。
2人とも道着に着替え、手には木刀。
真剣な眼差しで物々しい雰囲気だ。


槇「勝負は10分3本。2本先取。用意はよろしいか?」

静かに頷く両者。

槇「では、始め。」

静かに開始が告げられ、互いに一礼する。

木刀を構え、両者共どの様に動くかを伺っている様だ。

杏(智幸殿は居合の達人。きっと一気に攻め込むのだろう。
……では!)


杏寿郎は剣先をカンッと弾いて気炎万象の型をとった。
流石に呼吸は使わないので、炎の上がる様な威力は出ないが、それでも流石だ。
それを防ごうと受けた智幸の木刀はミシッと音が鳴った。

それを合図に激しい攻防が繰り広げられる。

「す、すごい。」

泰葉は正直、父が惨敗で終わると思っていた。
しかし、互いに打ち合い杏寿郎について行っているではないか。

木刀のぶつかり合う音がけたたましく鳴り、7分が経過した時に智幸の木刀が弾かれ飛んで行った。


槇「一本、杏寿郎。」



少し休憩を挟み、また勝負が始まる。




槇「2本目、始め。」


2本目が始まり、両者見合う。
じりじりと滲み寄り、先に仕掛けたのは智幸だった。

智「や——!!!」

雄叫びと共に鋭い打ち込みが入る、杏寿郎はそれを横に受け流し、胴を狙う。
智幸は下から抉るようにその攻撃を巻き上げ、そこから激しい打ち合いとなった。

両者一歩も引かない状況。カンカンとなっていた音がいつしか、ガンガンと鈍い音になっていた。

杏寿郎が一気に勝負に出る。
盛炎のうねりの型を使い、
智幸の攻撃諸共巻き上げようと仕掛けた。

智幸は顔を顰めつつも、正面から斬りかかる。


『くっ!』



/ 1005ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp