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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第49章 体温 ❇︎



「今日は余裕がないと言っているだろう…」

杏寿郎は泰葉をそっと布団に押し倒し、覆い被さるような体勢を取る。
泰葉はこの瞬間が好きだったりもする。
視界いっぱいに杏寿郎が入り、下を向いているので少し陰っているのが色っぽい。

じっとその顔を見ていると、杏寿郎はふっと困ったように笑った。

「…そんな物欲しそうな顔をしながら見られると、少ない理性も飛ばされてしまいそうだな。」

「物欲しそうだなんて…」

そんな事ないと言えれば良かったが、本当にそうだろうか?と泰葉の心が言っている。
湯で綺麗に流してきたというのに、この先のことを期待して、自分の下半身が疼き、濡れているのが分かっていたからだ。


「先程はこちらは可愛がってあげられなかったな。」

杏寿郎は泰葉の柔らかな2つの丘を柔らかく掌で包み込む。
少しでも指先に感覚を戻せばその指の形に凹む。

「あぁ、本当に…何と言ったら正解だろうな…。
つきたての餅…、いや…もっと柔いな…。」

何度もグニグニと形を変えるように触りながら、この柔らかさは何と一緒だろうかと考えている。

「ん…餅、って…お腹、空いて、食べないでね?」

甘い吐息を漏らしながら泰葉は冗談を言った。

「そうだな…流石に腹は満たされまい。
しかし、俺と泰葉の心は満たせそうだ。」

すると、あー…と口を大きく開けて、杏寿郎は乳房の曲面にカプっと噛み付いた。

「…っ!」

もちろん甘噛みではあるが、杏寿郎の犬歯が鈍く痛みを連れてくる。
何度か場所を変えてあぐあぐとしていると、本当にいつか喰われるのではないかと思った。

不思議な快感と、一抹の不安を引き連れて泰葉は息を吐くように喘ぐ。


「ここもか…?」

杏寿郎がクニッと指先で押してきた。
「あんっ」と一際声をあげてしまうのは、丘の頂。
ツンと主張している蕾は、忘れないでと言っている。

「仕方がないな…。」

と杏寿郎はその主張に舌を這わせた。


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