第47章 効果の程は…
蜜「そう言ってくれてね。もう、伊黒さんしかいないなって思って。」
「だから、私我慢できなくてね、その…好きって言っちゃったの。
伊黒さんと食べるご飯が一番美味しくてね!いつも私のこと優しい目で見てくれているのよ。」
し「優しい目で…」
「蜜璃ちゃんにしか向けない優しい目よ。」
驚くしのぶに、泰葉が笑う。
蜜「でもね、伊黒さんは自分の過去を気にしているでしょう?
今世では想いが伝わっただけで十分。
だから、生まれ変わったら、もし人間に生まれ変われたら…」
蜜璃がもじもじとしている。
蜜「私をお嫁さんにしてくれる?ってお願いしたの!」
きゃー!言っちゃった!と顔を隠す蜜璃のなんと可愛い事か。
思わず泰葉もしのぶも蜜璃を抱きしめた。
「良かったね!!もちろんって言ってたでしょう?」
し「甘露寺さんが幸せなら私も嬉しいっ。」
蜜「ありがとうー!
うん、伊黒さん、『勿論だ。君が俺で良いと言ってくれるなら』
『君を幸せにする。必ず守る』って言ってくれたの!」
蜜璃はポロポロと涙を流す。
それにつられて泰葉もしのぶも泣いた。
『おめでとうー!!』
蜜「でもでも!泰葉ちゃんだって、思ったでしょ?」
「ん?」
蜜「煉獄さんしかいないって。」
「うん…。あんなに優しい人、いないと思う。」
し「ふふっ。あらあら、いいですね。」
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杏「なぁ、小芭内。」
小「…なんだ。」
杏「なぜあんなにも泰葉は愛いのだろうか。」
小「馬鹿言え、甘露寺の方が可愛いだろうが。」
実「はっ、お熱いねェ。」
無「不死川さん、羨ましいんだ。」
実「うるせェ。」
義「不死川、素直になった方がいい。」
実「お前に言われたかねェ!!」
産屋敷家の門を出て、それぞれの屋敷へと別れていく。
またすぐ会える。
鴉たちも、長年連れ添った主についていくことになったので、連絡も取れる。
杏「では、皆息災でな!!またすぐ会おう!!」
またすぐ会おうなんて、未来の約束をする。
それがどれだけ新鮮で、どれだけ特別なことか。
『また!!!』
皆、未来への返事をしてその場を後にした。