第46章 希望の光
また衝撃波を放とうとする炭治郎を必死で止める禰󠄀豆子。
禰󠄀「お兄ちゃんだめ!今のやったらだめ!!」
それでも、炭治郎は背中の荊棘を誰も寄せ付けないようにと振り回し、攻撃をして来る。
もう、私を喰らって一緒に死ぬしかないかな…。
泰葉は攻撃が来ようと炭治郎に向かっていく。
柱達は泰葉に攻撃が当たらないように、炭治郎の血鬼術を弾いてくれた。
杏「泰葉!今は危険だ!止まってくれ!!」
「炭治郎くんに私を…」
泰葉は杏寿郎に力なく伝えた。
杏寿郎はその意味を悟り、泰葉の手を引く。
しかし、日光も日輪刀も効かない炭治郎を倒す方法もない。
無惨以上の力を持つならば…。
どうすればいいのか…。
その時、泰葉達の横をカナヲが通り過ぎる。
「炭治郎…禰󠄀豆子ちゃん…」
そう呟いた。
——花の呼吸 終ノ型 彼岸朱眼——
「⁉︎」
急にカナヲが走り出した。
周りは抜刀もしないで走り抜くカナヲに焦る。
丸腰では危険すぎる。
杏寿郎はカナヲの援護へと走った。
しかし、カナヲには追い付けず炭治郎の爪がカナヲの肩を掠め、血が噴き出した。
でも、その時カナヲはドスッと炭治郎の背に何かを打ち込む。
カ「炭治郎、だめだよ。早く戻ってきて。
禰󠄀豆子ちゃん泣かせたらだめだよ。」
カナヲの言葉が炭治郎に届く。
泰葉は何が起きたのかと炭治郎達を見つめていた。
すると、隣にしのぶが立つ。
し「カナヲに私が藤の花から作った薬を打ち込んでもらいました。
今の炭治郎くんの力では、私たちでは太刀打ちできない。
花の呼吸の終ノ型でなければ躱しきれないと思って、行ってもらったの…。
それに…カナヲの声なら届くと思って。」
目を細めて前を見るしのぶ。
その読みは当たり、大人しくなった炭治郎がいた。
そして、ガクンと倒れ込んでしまった。
禰󠄀「お兄ちゃん!お兄ちゃん!!」